【食中毒対策】食中毒の種類と症状と感染対策方法

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食中毒の種類、症状、感染経路、予防方法、7月〜9月は要注意

これからの季節、食中毒には注意が必要です。

暑くなってくる7月、8月、9月がピークになる食中毒も増えてくるので、食中毒にならないよう、よくある食中毒の発生時期、感染経路、症状、対処法、感染予防法をご紹介します。

食中毒の感染予防法を予め知っておくことで食中毒になる可能性が低くなります。

よくある食中毒の種類

以下の食中毒についての説明と、感染予防におすすめアイテムもご紹介します。

ノロウイルス

ノロウイルスの発生時期

年間を通して発生するが、特に12月〜2月が多い。感染力が非常に強い。

ノロウイルスの感染経路

汚染された食品(二枚貝)を食べたり、感染者の便や嘔吐物から感染する。
便や嘔吐物を処理する際は、使い捨て手袋、ガウンやエプロン、ゴーグル、マスク、くつカバーなどを使って処理し、処理後は手洗い、うがいをして二次感染を防止しましょう。

ノロウイルスの症状

腹痛、下痢(水のよう)、吐き気(突然強く起こる)、嘔吐(突然強く起こる)、発熱(37〜38度)、筋肉痛、頭痛

感染してしまった時の対処法

感染を防止する方法

カンピロバクター

カンピロバクターの発生時期

年間を通して発生するが、特に5月〜7月が多い。

カンピロバクターの感染経路

家畜の生肉。特に鶏肉(鳥刺し、レバー刺し、生焼けの肉)を食べることで感染する。新鮮であれば新鮮なほど菌が多い。ペットのフンからも感染するので注意。

感染者が触れたテーブルやドアノブからも感染するため、よく触れる場所は消毒用エタノールなどで消毒しましょう。

カンピロバクターの症状

下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感、血便

感染してしまった時の対処法

感染を防止する方法

アニサキス

アニサキスの発生時期

年間を通して発生。

アニサキスの感染経路

生、または加熱不十分な魚介類(サバ、イワシ、サンマ、アジ、サケ、イカなど)に寄生したアニサキス(寄生虫)を食べることで食中毒になる。

アニサキスの症状

みぞおち辺りに激しい痛み、激しい下腹部の痛み、嘔吐

アニサキス食中毒の対処法

通常は数日で症状が収まりますが、合併症を起こして重篤化する可能性もあるので、すぐに病院へ。

アニサキス食中毒を防止する方法

アニサキスは白い糸のような形(長さ2〜3センチ、幅0.5〜1ミリ)をしているので、生に近い料理を食べる前にしっかり見て確認する。

クドア

クドアの発生時期

年間を通して発生。特に8月〜10月が多い。

クドアの感染経路

冷凍されていない生食用生鮮ヒラメに寄生したクドア(寄生虫)を食べることで食中毒になる。刺身やマリネは注意が必要。

クドアの症状

嘔吐、下痢、腹痛

クドア食中毒の対処法

24時間以内に回復することが多い。

クドア食中毒を防止する方法

クドアは見てわかる大きさではないため、-20度で4時間以上冷凍するか、中心温度75.5度以上に加熱する。

黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌の発生時期

年間を通して発生。

黄色ブドウ球菌の感染経路

傷ついた手から菌が様々な食品に付着可能性がある。素手で調理された料理(おにぎり、サンドイッチなど)や手掴みで食事をする際は要注意。

黄色ブドウ球菌の症状

吐き気、嘔吐、腹痛、下痢

感染してしまった時の対処法

1〜2日で回復するが、脱水症状を防ぐため、経口補水液やスポーツドリンクで水分を補給する。

感染を防止する方法

サルモネラ

サルモネラの発生時期

年間を通して発生するが、特に7月〜9月が多い。

サルモネラの感染経路

・温度管理されていない食品(食肉や鶏卵)
・家畜(豚、鶏、牛)やペット(爬虫類、両生類)
・感染者のふん便
・赤ちゃんのおむつ交換

サルモネラの症状

悪心、嘔吐、腹痛、発熱(38度以上)、下痢(水っぽい)、血便

感染してしまった時の対処法

脱水症状を防ぐため、経口補水液やスポーツドリンクで水分を補給する。

感染を防止する方法

たまごの殻からも感染する可能性があるため、たまごの殻を触った後には、手洗いと手指消毒をしましょう。

ウエルシュ菌

ウエルシュ菌の発生時期

年間を通して発生。

ウエルシュ菌の感染経路

ウエルシュ菌の症状

腹痛、下痢(水っぽい)、まれに嘔吐や発熱

感染してしまった時の対処法

脱水症状を防ぐため、経口補水液やスポーツドリンクで水分を補給する。

感染を防止する方法

・加熱調理した料理は菌の増殖を防止するため、小分けして早めに冷却する。
・冷却後食べる際は十分に加熱する。

腸管出血性大腸菌(O157)

腸管出血性大腸菌の発生時期

年間を通して発生するが、特に7月〜9月が多い。

腸管出血性大腸菌の感染経路

腸管出血性大腸菌の症状

下痢(水っぽい)、激しい腹痛、嘔吐、発熱、血便

感染してしまった時の対処法

脱水症状を防ぐため、経口補水液やスポーツドリンクで水分を補給する。

感染を防止する方法

腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオの発生時期

年間を通して発生するが、特に7月〜9月が多い。

腸炎ビブリオの感染経路

腸炎ビブリオの症状

激しい腹痛、下痢、血便、発熱、嘔吐、吐き気

感染してしまった時の対処法

脱水症状を防ぐため、経口補水液やスポーツドリンクで水分を補給する。

感染を防止する方法

感染予防のためのおすすめアイテム

手指消毒用

アルコール除菌

おすすめは、お酒のメーカーが作っている「パストリーゼ77」です。食べ物にも安心して使えるのでおすすめです。アルコール度数が高いので、火の近くでは使わないようにしてください。

吐しゃ物、汚物処理時

ノロウイルスなどに感染した感染者の吐しゃ物や汚物を処理する時には、二次感染を防ぐためにも注意が必要です。

脱水症状予防に水分補給

水分補給時は、ジュースや牛乳は避けて、経口補水液やスポーツドリンクで効率的に水分を補給しましょう。

料理をする時の感染予防アイテム

抗菌されていたとしても、生肉などを調理した際はしっかり洗うようにしてください。指先にケガをしている時は料理をしないことが一番ですが、どうしても料理をしなければならない場合は、手袋をして傷口から感染する可能性を少なくしましょう。

まとめ

今回食中毒について調べてみましたが、予防には手洗いと手指消毒が重要ですね。それから、食材の管理の他、料理する際に利用する調理器具を清潔に保つことも大事です。

食中毒になると下痢や嘔吐の症状が出るので、いつでも水分補給ができるように経口補水液やスポーツドリンクを常備しておくことも必要ですね。

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