Photoshopで電線を消す方法
Adobe Photoshopの「スポット修復ブラシツール」で電線を削除する方法をご紹介します。簡単に消せるパターンと、他のツールを使わないと削除が難しいパターンもご説明します。
電線を消す作業は意外と需要があるので、覚えておくと便利ですよ。
元画像とレタッチ後の写真
エレメンツブログには以下のように説明がありました。実際のところどうなのか確認してみます。
ブラシでなぞった部分の周りにある画像を自動で解析し、その周辺にある最適な部分の画像をコピーして塗りつぶしを行います。自動で写真を合成するので、中には意図しないなじみ方をする場合があります。特に修正箇所が大きい場合に不自然ななじみ方をする場合が多いです。
スポット修復ブラシツール « Elements ブログ
今回はこのツールの使い勝手を確認するため、「スポット修復ブラシツール」以外は使わずにレタッチしました。まずはレタッチ前と後の写真です。
レタッチ前は空に電線が多くてごちゃごちゃした感じですが、レタッチ後は目立った電線が無くなってスッキリしました。(レタッチ前の写真も好きですけどね。)
ツールの使い方
使い方を簡単に説明します。タワーとふぐの間にある電線を消してみましょう。まずはツールを選択します。
スポット修復ブラシツールを選択したら、タワーとふぐの間にある電線をなぞります。ポイントは、ブラシのサイズを電線よりも太くすること。
キレイに電線が消えました。レタッチ完了です!ブラシでなぞるだけでレタッチできる。簡単ですね♪
使えるパターンと難しいパターン
スポット修復ブラシツールは便利ですが、どの部分でもレタッチ出来るわけではありません。今回レタッチした結果から簡単だったパターンと難しかったパターンをご紹介します。
レタッチが簡単なパターン
レタッチが簡単だったのは、先ほどのように電線の周りに余白がある部分でした。が、意外だったのは、写真『A』の窓の部分もひと撫でしただけでいい具合に電線が消せたことです。
ある程度の規則性があればなんとかなるのかもしれませんね。
レタッチが難しいパターン
レタッチが難しかったのは、電線の近くに建物などがある場合です。『B』のように電線が文字の上にある部分はひどい結果に。何とかキレイに出来ないか試してみましたが難しそうです。
スポット修復ブラシツールのまとめ
消す対象物のまわりに他のモノが写り込んでいない方がレタッチしやすいです。ただ、スタンプツールと違って、背景に馴染むようにレタッチできるのは良いですね。
例えば、ニキビやほくろ、背景が不規則にグラデーションになっている部分にはとても重宝するツールです。男性の濃いスネ毛を薄くすることも簡単にできました。
対象物のまわりに色々と写り込んでいる部分は、選択範囲を作成し、細かいブラシツールで塗り潰した方が早いです。
ツールは使い分けが大事と再認識しました。面倒がらずに色々なツールの使い方を覚えれば、結果時間短縮にもなりますね!